理念・目的・沿革

理念

脳卒中患者のデータの集積、解析を行い、脳卒中の予防、診断、治療の進歩、発展に寄与する情報を発信し、脳卒中に関する国民の保健、福祉の向上をもたらします。

目的

共通データベースは、科学的根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine: EBM)の研究基盤として、有用な予防・治療法の研究開発に役立てます。診断薬・医療品開発における戦略形成や新たな臨床研究および治験の研究開発にも活用します。

意義

脳卒中医療の実施調査、脳卒中の原因・病態の解明、脳卒中診断の有用性・治療の有効性の評価、脳卒中の予後調査などを行います。また、ゲノムや血漿を用いて遺伝子解析研究や蛋白分析研究を行います。それらによって、脳卒中医療の問題点を明らかにでき、最も効果のある脳卒中の予防法、治療法を明らかにすることができるとともに、新しい診断方法、治療方法、治療薬の開発ができると考えられます。

沿革

2001(平成13)年 九州大学大学院医学研究院病態機能内科学(第二内科)脳循環代謝研究室において脳卒中データベースの概要発表、全体会議での承認。
2002(平成14)年 2月:福岡脳卒中データベースの素案を作成。
6月:データベースへの仮登録を開始。
2003(平成15)年 5月:第1回研究会を開催。
2005(平成17)年 4月:個人情報保護報施行。
5月:FSR推進委員会が発足。
2006(平成18)年 2月:九州大学病院にてFSR疫学研究が倫理審査承認。
3月:九州大学病院にてFSRヒトゲノム・遺伝子解析研究が倫理審査承認。以後、各施設で順次承認。
2007(平成19)年 5月:臨床研究コーディネーター(CRC)がFSRに参画。
6月:FSR疫学研究の前向き登録開始。
2008(平成20)年 4月:九州大学情報基盤研究開発センター学術情報メディア研究部門と共同研究開始。
6月:ゲノム解析、蛋白分析研究の拡充
2013(平成25)年 12月:脳卒中急性期医療における臨床情報と医療機関情報の連結および解析に関する研究
2014(平成26)年 4月:九州大学大学院医学研究院総合コホートセンター開設。疾患コホート部門の事業となる。
2017(平成29)年 7月:FSR10周年記念講演会・祝賀会開催。
2019(平成31、令和元)年 9月:前向き登録終了、追跡調査継続。